労災病院では、職業関連疾患の予防から治療、リハビリテーション・職場復帰に至る総合的な医療及び勤労者の健康確保のための活動を推進するため、疾病と職場環境等に関するデータを蓄積し、職業性疾病の予防、早期発見、治療から健康の保持・増進に至るまで勤労者の職業生活を医療の面からサポートしています。
平成13年に設置し、脊椎・脊髄疾患の治療や公開講座等での啓蒙・研究を行っています。県外からも多くの紹介があり、年間手術症例は500件を超え、リハビリテーション・ペインクリニックと協力して早期の社会復帰を目指しています。
平成13年に設置し、脳卒中の予防・早期診断・早期治療を目的とし、公開講座等で啓蒙を行っています。自宅復帰と病病・病診連携を通した地域完結型の治療を目指しています。
アスベスト曝露者、アスベスト関連疾患者を対象に、長崎労動局、長崎産業保健推進センター、また他の医療機関と連携し、健康相談・健康診断・診断及び治療を積極的に実施しています。
これまで勤労者予防医療部で行ってきた予防医療活動に加え、平成26年4月から、新たに治療と就労の両立支援の取組を開始するため、「勤労者予防医療部」を、「治療就労両立支援部」と改称し、以下の活動に取り組むこととしています。
勤労者の健康確保を図るため、過労死(脳・心疾患)、勤労女性特有の健康障害等の発症予防及び増悪の防止に関する予防医療活動を通じて、事例の集積、集積した事例の分析・評価により効果的な予防法・指導法を開発するための調査研究を実施します。
当院では、健康に働き、生涯現役である為に、健康診断部・リハビリテーション科・栄養部門と連携し、チームで健康をサポートいたします。また、産業医による他企業への保健指導や講演も実施しています。
労災病院では仕事を有する患者に対し、診断時から退院時に至るまで就労継続や職場への復帰の支援を行います。また、事例を収集し、両立支援マニュアルの更新・普及に取り組んでいます。
当院では平成27年度からがん・脳卒中の患者に支援を行っており、令和元年度からは治療と仕事の両立支援窓口を開設いたしました。
労災疾病等3分野とは、現下の勤労者を巡る職場と健康との課題の中で、次の観点から、当面、独立行政法人 労働者健康安全機構が診療、研究、予防にわたり重点的に取り組む労災疾病等の対象範囲分野です。
当院は、労災疾病等3分野の中で、職業性腰痛の研究(身体への過度の負担による筋・骨格系疾患)の研究に分担研究者として参加し、データの分析及び文献の収集に努めています。