形成外科部長 今泉敏史
長崎大学形成外科教室のホームページにもありますように、長崎県においては1950年代から初代形成外科教授の難波雄哉先生が形成外科診療を行っておられたことから、一般の方がたにも広く知られていると思います。また当科は当時整形外科助教授であった難波先生が当院の開設準備に携われたこともあり、長崎大学形成外科教室の関連病院のなかでも歴史のある診療科で、昭和41年から診療を行っています。 さて、2012年4月より私が部長として赴任して10年が経過しました。 私の診療のモットーは「わかりやすい説明と、安心・安全でより確実な治療」です。また、形成外科全般に対応いたしますが、保険診療外のいわゆる美容手術は行っておりません。今後ともよろしくお願いします。
形成外科部長 | 今泉 敏史 |
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眼球破裂などの緊急を要する重傷眼外傷を伴う場合は対応できないこともありますが、それ以外はほとんどの場合対応可能です。
整形外科の先生がたと協力して、整形外科医と形成外科医の思想と技術をコラボレーションし、機能と整容の両面で納得のいく手の治療をこころがけています。
世の中の安全管理の徹底でめっきり減少しましたが、保存的治療から手術、また創閉鎖後の瘢痕治療まで形成外科の得意分野です。
皮膚科の先生と協力してほぼすべての皮膚・皮下腫瘍に対応します。ただし化学療法が必要な悪性黒色腫や、放射線治療やレーザー治療(当院は炭酸ガスレーザーのみあります)が必要なものはマンパワーや設備上の問題で対応できない場合もあります。
乳癌の同時再建手術を行っています。患者さんはもちろん外科の先生にも大変喜んでいただける結果が得られています。
あらゆる皮膚の治りにくいキズを診療いたします。内科・循環器科・麻酔科の先生に協力していただき全身状態と血流を改善しながら、軟膏治療や閉鎖陰圧吸引療法などの保存的治療から植皮術や皮弁術や四肢切断術などの手術まで患者のキズの状態に合わせて治療します。 ただし終末期高齢者の褥瘡の「つけかえ目的入院」はお断りしています。あらかじめご了承ください。
ケロイド・肥厚性瘢痕・瘢痕拘縮;形成外科の真髄ともいうべき古くて難しい領域です。
陥入爪:炭酸ガスレーザーを使う痛みの少ない根治術や弾性ワイヤーによる矯正を行っています。
腋臭症:皮弁法を行っています。
以上のように、形成外科は他科の先生がたと協力しながらよりよい治療を行っています。そのため常勤の先生がいらっしゃらない科が関連する場合や、設備上の問題で対応できない場合もありますが、可能な限り対応致します。
2020年 | 2021年 | 2022年 | |
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外傷 | 125件 | 153件 | 70件 |
先天異常 | 2件 | 4件 | 5件 |
腫瘍 | 150件 | 174件 | 168件 |
瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド | 21件 | 8件 | 3件 |
難治性潰瘍 | 37件 | 21件 | 29件 |
炎症・変性疾患 | 42件 | 61件 | 48件 |
その他 | 18件 | 16件 | 7件 |