臨床工学部は、医学と工学分野の知識技術を有した医療国家資格である臨床工学技士(CE:Clinical Engineer)が、生命維持管理装置をはじめとする院内にある様々な医療機器の操作及び保守管理を行います。また、医療スタッフへ医療機器の安全使用について指導・教育を行います。日常の業務は、点検業務から各診療科の高度な治療・検査のサポートまで医療機器を通じて様々な対応を行います。
臨床工学部部長 | 寺尾 嘉彰 | 副院長、麻酔科部長、中央手術部部長、兼務 |
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主任臨床工学技士 医療機器安全管理責任者 |
吉田 浩二 |
【他の国家資格】 看護師 【学会認定】 呼吸療法認定士 透析技術認定士 臨床高気圧酸素治療技師 臨床高気圧酸素装置操作技師 第2種ME技術者 【その他】 各種プリべンティブ・メンテナンス認定 |
臨床工学技士 | 宮﨑 健 |
【学会認定】 呼吸療法認定士 透析技術認定士 体外循環技術認定士 第2種ME技術者 【その他】 各種プリべンティブ・メンテナンス認定 |
医療機器の安全使用に必要な情報を一元的に収集し、スタッフ間での共有に努めます。
医療機器を一括管理し、機器の修理及び保守点検、機器の稼働状況、点検履歴、故障履歴、病棟ラウンド等、機器管理を行っています。機器に不具合が生じた場合は、専門的知識と技術で迅速に対応し、安全で信頼出来る治療を常に提供出来る様に、生命維持管理装置の安全管理に努めています。
人工呼吸器 | 19台 |
輸液・輸血関連機器 | 7台 |
ナビゲーション装置 | 1台 |
非侵襲的人工呼吸器 | 1台 |
生体情報モニタ(セントラル・ベッドサイド・送信機・ICP・INVOS・その他) | 162台 |
膀胱用超音波診断装置 | 8台 |
高気圧酸素治療装置 | 1台 |
体外式ペースメーカ | 3台 |
神経機能検査装置 | 1台 |
麻酔器 | 9台 |
除細動器(AEDを含む) | 17台 |
筋弛緩モニタ | 3台 |
ビデオ硬性挿管用喉頭鏡 | 10台 |
心電計 | 7台 |
内視鏡関連 | 29台 |
経皮的心肺補助装置 | 1台 |
体温管理装置 | 16台 |
他動運動訓練装置 | 6台 |
大動脈内バルーンパンピング装置 | 2台 |
電気メス | 15台 |
空気圧式マッサージ器 | 66台 |
血液浄化装置 | 2台 |
ラジオ波凝固治療装置 | 1台 |
超音波ネブライザー装置 | 26台 |
酸素療法関連機器 | 66台 |
高周波凝固装置 | 1台 |
エアマット | 54台 |
シリンジポンプ | 83台 |
低圧持続吸引器 | 10台 |
安全管理機器 | 76台 |
輸液ポンプ | 122台 |
電動式可搬型吸引器 | 1台 |
特殊ナースコール | 8台 |
経腸栄養ポンプ | 2台 |
循環器用超音波画像診断装置 | 1台 |
機器搭載カート | 2台 |
気管内チューブカフインフレータ | 11台 |
汎用超音波画像診断装置 | 3台 |
静脈可視化装置 | 2台 |
医療機器管理ソフトMARISにて機器データベースを作成。貸出・返却・修理保守記録・機器文書(取説・添付文書・資料)を管理。電子カルテ端末から貸出状況を含め様々な機器情報を閲覧可能(WEB MARIS)。
管理機器の保守点検(院内・外部委託)を計画的に実施し記録。
故障修理・トラブル等に対応
麻酔科指示管理のもと様々な治療適応疾患に対応。
心臓カテーテル治療(IVUS・デバイス管理・体外式ペースメーカ・補助循環装置対応)
ペースメーカ治療(植込み・定期チェック等)
人工呼吸器・血液浄化(CRRT・PMX等)・補助循環装置(PCPS・IABP)・低体温療法・
生体情報モニタ各種対応。
術中神経モニタリング(整形外科・脳外科)各種対応。
ナビゲーション準備・操作(脳外科・整形外科)
手術室配置機器の保守点検
高周波熱凝固治療・パルス高周波治療・脊髄刺激療法
腹水濾過濃縮再静注法(CRAT)・顆粒球吸着療法(GCAP)
ME機器関連の滅菌物梱包
リスクマネジメント委員会、手術部・救急集中治療部運営委員会、機器等整備委員会、医療ガス安全管理委員会、放射線安全管理委員会、院内教育研修委員会、医師・看護師業務負担軽減対策委員会
人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ等のME機器の操作方法、取扱注意事項などを主に新人看護師を対象に各部署に出向き、実際の機器を扱いながら勉強会を行っています。また、他に勉強会の要望がある時はその都度対応しています。また、臨床工学技士自らも、学会の参加、講習会等の受講と積極的に自己啓発に努めています。
高気圧酸素治療装置は、大気圧より高い圧力下(2気圧:水深10M相当)で高濃度の酸素が吸入できる装置です。高い気圧環境の中で高濃度の酸素を吸入することにより、血液中に多量の酸素が溶解し、病態の症状改善を図る治療です。当院の高気圧酸素治療装置は、第1種治療装置に区分される一人用の透明アクリルチャンバーを採用しており、周りが見えることで閉塞感は少なく、マイクを通じて会話ができます。また、希望時は治療中にTV視聴も可能です。治療は、麻酔科医指示のもと学会認定を取得した専門の臨床工学技士が行います。治療を希望される方は、麻酔科外来(午前中)にお問い合わせください。
減圧症・空気塞栓症・一酸化炭素中毒・重症軟部組織感染症または頭蓋内膿瘍、急性末梢血管障害、脳梗塞、重症頭部外傷若しくは開頭術後の意識障害又は脳浮腫、重症の低酸素脳症、腸閉塞、網脈動脈閉塞症、突発性難聴、放射線又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍、難治性潰瘍を伴う抹消循環障害、皮膚移植、脊髄神経疾患、骨髄炎又は放射線障害
※当院の第1種高気圧酸素治療装置では減圧症対応は不可
※保険適応外:スポーツ障害
2015年 | 353回 |
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2016年 | 276回 |
2017年 | 240回 |
2018年 | 353回 |
2019年 | 647回 |
2020年 | 359回 |