独立行政法人 労働者健康安全機構 長崎労災病院

〒857-0134
長崎県佐世保市瀬戸越2丁目12番5号
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当院は日本医療機能評価機構認定病院です。
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臨床工学部

特徴

 臨床工学部は、医学と工学分野の知識技術を有した医療国家資格である臨床工学技士(CE:Clinical Engineer)が、生命維持管理装置をはじめとする院内にある様々な医療機器の操作及び保守管理を行います。また、医療スタッフへ医療機器の安全使用について指導・教育を行います。日常の業務は、点検業務から各診療科の高度な治療・検査のサポートまで医療機器を通じて様々な対応を行います。

高気圧酸素治療についてはこちらをご覧ください。

基本方針

  • 医療機器の中央一元管理にて、機器運用の効率化に努めます。
  • 医療機器の日常の保守・点検を実施し機器の安全使用に努めます。
  • 医療機器の医療従事者への安全使用のための研修・教育を行い事故防止に努めます。
  • 医療機器の安全使用の情報収集とスタッフ間の共有化を図ります。

スタッフ

臨床工学部部長 寺尾 嘉彰 副院長、麻酔科部長、中央手術部部長、兼務
主任臨床工学技士
医療機器安全管理責任者
吉田 浩二 【他の国家資格】
 看護師
【学会認定】
 呼吸療法認定士
 透析技術認定士
 臨床高気圧酸素治療技師
 臨床高気圧酸素装置操作技師
 第2種ME技術者
【その他】
 各種プリべンティブ・メンテナンス認定
臨床工学技士 宮﨑 健 【学会認定】
 呼吸療法認定士
 透析技術認定士
 体外循環技術認定士
 第2種ME技術者 【その他】
 各種プリべンティブ・メンテナンス認定
臨床工学部

医療機器の安全使用に必要な情報を一元的に収集し、スタッフ間での共有に努めます。

業務案内

ME機器中央管理

 医療機器を一括管理し、機器の修理及び保守点検、機器の稼働状況、点検履歴、故障履歴、病棟ラウンド等、機器管理を行っています。機器に不具合が生じた場合は、専門的知識と技術で迅速に対応し、安全で信頼出来る治療を常に提供出来る様に、生命維持管理装置の安全管理に努めています。

ME管理機器の種類
人工呼吸器 19台
輸液・輸血関連機器 7台
ナビゲーション装置 1台
非侵襲的人工呼吸器 1台
生体情報モニタ(セントラル・ベッドサイド・送信機・ICP・INVOS・その他) 162台
膀胱用超音波診断装置 8台
高気圧酸素治療装置 1台
体外式ペースメーカ 3台
神経機能検査装置 1台
麻酔器 9台
除細動器(AEDを含む) 17台
筋弛緩モニタ 3台
ビデオ硬性挿管用喉頭鏡 10台
心電計 7台
内視鏡関連 29台
経皮的心肺補助装置 1台
体温管理装置 16台
他動運動訓練装置 6台
大動脈内バルーンパンピング装置 2台
電気メス 15台
空気圧式マッサージ器 66台
血液浄化装置 2台
ラジオ波凝固治療装置 1台
超音波ネブライザー装置 26台
酸素療法関連機器 66台
高周波凝固装置 1台
エアマット 54台
シリンジポンプ 83台
低圧持続吸引器 10台
安全管理機器 76台
輸液ポンプ 122台
電動式可搬型吸引器 1台
特殊ナースコール 8台
経腸栄養ポンプ 2台
循環器用超音波画像診断装置 1台
機器搭載カート 2台
気管内チューブカフインフレータ 11台
汎用超音波画像診断装置 3台
静脈可視化装置 2台
  • ME管理機器の種類
  • ME管理機器の種類
  • ME管理機器の種類
  • ME管理機器の種類
  • ME管理機器の種類

業務内容

  • 毎朝、麻酔科と合同カンファレンス実施。
  • ME機器管理(一元管理)

    医療機器管理ソフトMARISにて機器データベースを作成。貸出・返却・修理保守記録・機器文書(取説・添付文書・資料)を管理。電子カルテ端末から貸出状況を含め様々な機器情報を閲覧可能(WEB MARIS)。
    管理機器の保守点検(院内・外部委託)を計画的に実施し記録。
    故障修理・トラブル等に対応

  • 高気圧酸素治療

    麻酔科指示管理のもと様々な治療適応疾患に対応。

  • 循環器業務

    心臓カテーテル治療(IVUS・デバイス管理・体外式ペースメーカ・補助循環装置対応)
    ペースメーカ治療(植込み・定期チェック等)

  • 集中治療業務

    人工呼吸器・血液浄化(CRRT・PMX等)・補助循環装置(PCPS・IABP)・低体温療法・
    生体情報モニタ各種対応。

  • 手術業務

    術中神経モニタリング(整形外科・脳外科)各種対応。
    ナビゲーション準備・操作(脳外科・整形外科)
    手術室配置機器の保守点検

  • 麻酔科疼痛治療関連

    高周波熱凝固治療・パルス高周波治療・脊髄刺激療法

  • アフェレシス療法

    腹水濾過濃縮再静注法(CRAT)・顆粒球吸着療法(GCAP)

  • 中央材料室

    ME機器関連の滅菌物梱包

  • 委員会参加

    リスクマネジメント委員会、手術部・救急集中治療部運営委員会、機器等整備委員会、医療ガス安全管理委員会、放射線安全管理委員会、院内教育研修委員会、医師・看護師業務負担軽減対策委員会

  • 職員への教育

    人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ等のME機器の操作方法、取扱注意事項などを主に新人看護師を対象に各部署に出向き、実際の機器を扱いながら勉強会を行っています。また、他に勉強会の要望がある時はその都度対応しています。また、臨床工学技士自らも、学会の参加、講習会等の受講と積極的に自己啓発に努めています。

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高気圧酸素治療

高気圧酸素治療とは

 高気圧酸素治療装置は、大気圧より高い圧力下(2気圧:水深10M相当)で高濃度の酸素が吸入できる装置です。高い気圧環境の中で高濃度の酸素を吸入することにより、血液中に多量の酸素が溶解し、病態の症状改善を図る治療です。当院の高気圧酸素治療装置は、第1種治療装置に区分される一人用の透明アクリルチャンバーを採用しており、周りが見えることで閉塞感は少なく、マイクを通じて会話ができます。また、希望時は治療中にTV視聴も可能です。治療は、麻酔科医指示のもと学会認定を取得した専門の臨床工学技士が行います。治療を希望される方は、麻酔科外来(午前中)にお問い合わせください。

高気圧酸素治療の適応疾患

 減圧症・空気塞栓症・一酸化炭素中毒・重症軟部組織感染症または頭蓋内膿瘍、急性末梢血管障害、脳梗塞、重症頭部外傷若しくは開頭術後の意識障害又は脳浮腫、重症の低酸素脳症、腸閉塞、網脈動脈閉塞症、突発性難聴、放射線又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍、難治性潰瘍を伴う抹消循環障害、皮膚移植、脊髄神経疾患、骨髄炎又は放射線障害
 ※当院の第1種高気圧酸素治療装置では減圧症対応は不可
 ※保険適応外:スポーツ障害

治療実績

2015年353回
2016年276回
2017年240回
2018年353回
2019年647回
2020年359回
高気圧酸素治療

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