当院検査部では2交替制勤務で時間外の救急患者様に対しても正確な検査データを迅速に提供しています。
臨床検査科部長 輸血部長(兼務) |
野中 博章 |
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中央検査部長(技術長) | 篠原 弘文 |
主任臨床検査技師 | 5名 |
臨床検査技師 | 14名 |
臨床検査技師(再雇用) | 3名 |
受付事務 | 2名 |
細胞検査士 3名
超音波検査士 6名
認定臨床微生物検査技師 1名
認定心電図検査技師 1名
認定認知症領域検査技師 1名
認定管理検査技師 1名
認定病理検査技師 1名
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任 1名
第一種圧力容器作業主任者 1名
遺伝子分析科学認定士(初級) 1名
感染制御認定臨床微生物検査技師(ICMT) 1名
二級臨床検査士(微生物) 2名
当院中央検査部は日臨技品質保証施設認証制度における認証施設です。
これは当院検査部の臨床検査データの信頼性が極めて高いことを意味しています。今後も正確な臨床検査データの提供に努めていきます。
詳しくは、病理診断科をご覧ください。
詳しくは、生理検査部門をご覧ください。
毎年、検査部では検査技師養成学校学生の実習を受け入れており実践的な検査の理論や手技などを指導しています。
患者さんから採取した血液、尿、穿刺液など様々な検体の検査を行います。
尿中の蛋白や糖や潜血、沈渣を検査し尿路系の疾患や異常が無いかを調べます。また便中の潜血を検査し、消化管や腸などから出血がないか調べます。
尿自動分析装置
アークレイオーションMAX AX-4061
シスメックス UF-5000
(尿酸結晶)
血液中の赤血球や白血球、血小板の数を測定し、貧血や血液疾患(白血病など)の検査を行い、必要に応じて骨髄検査を行います。また、血液の凝固や止血の検査、抗血栓薬(ヘパリンやワーファリンなど)の効果判定の検査を行います。
(骨髄像)
血液型や不規則抗体の有無、交差適合試験などの輸血に関する検査を行います。また、輸血に使用する血液製剤の保管、管理を行います。
血液中の電解質(Na・K・Clなど)や蛋白や脂質(コレステロール・中性脂肪など)、酵素(AST・ALT・ALPなど)、肝炎ウイルスの抗原や抗体、腫瘍マーカー(CEA・CA19-9など)を測定し、患者さんの栄養状態や各臓器の状態、腫瘍の有無を調べます。
生化学自動分析装置 日立008
私たちの体の中にはたくさんの細菌(常在菌)がいます。
しかし、次のような場合には発熱、下痢、腫脹などの症状が現れることがあります。
細菌検査室では、患者さんから採取された様々な材料(尿、便、喀痰など)の中に、感染症の原因となる菌がいるかどうか、また、その菌に有効な抗菌薬は何であるかを調べるための検査を行っています。
検体をスライドグラスに塗布し、グラム染色という方法で菌を染色し顕微鏡で観察します。感染症の原因と推測される菌はいないか…など、染色性と形態によってわかる情報を、迅速に報告します。
グラム陽性球菌
グラム陰性桿菌
患者さんから採取された様々な材料(尿、便、喀痰など)を、培地に接種して適切な条件で培養し発育させます。発育後は生化学的性状や血清学的性状を見ながら菌種の決定を行っています。 また、血液培養については自動血液培養装置を導入し、患者さんの敗血症などの危険な状態をいち早く察知するため、検体の24時間受付を行い対応しています。
安全キャビネット
自動血液培養装置
BACT/ALERT3D
感染症の原因となっている菌が同定されると抗菌薬を用いた治療が行われます。同じ菌種でも効果のある抗菌薬が同じであるとは限りません。そこで、薬剤感受性試験で最も効果のある抗菌薬を調べます。MRSAやESBLs産生菌などの各種耐性菌の検出にも使用されます。
全自動同定・感受性装置
BD Phoenix M50
通常、培養などで結果報告まで時間のかかる細菌検査ですが、以下の検査は30分以内に結果連絡が可能です。
PCRやLAMPといった核酸増幅技術を用いることで、新型コロナウイルス(SARS-CoV2)や結核菌群、マイコプラズマなど培養では検出困難な病原体の検査を実施しています。さらに、ICT(感染制御チーム)やAST(抗菌薬適正使用支援チーム)の一員として、核酸増幅検査を活用し、薬剤耐性遺伝子の検出やPOT法を用いた耐性菌の院内伝播有無の確認などの検査も実施しています。
FilmArray touch
Loopamp-EXIA
SmartGene
サーマルサイクラー
臨床検査の業務のうち血液や尿などを扱う検体検査とは異なり、直接患者さんと接して検査を行います。当院の検査部では主に以下の検査を行っています。
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、不整脈などの伝導障害、心肥大・拡大などの有無を調べます。また、トレッドミル検査やマスター二階段負荷心電図検査も行っています。その他、命に関わる危険な不整脈の精密検査として心室遅延電位(レートポテンシャル:LP)も検査可能となっています。
ホルター心電図検査では長時間記録可能な小型のレコーダーを装着し、入院することなく約一日分の心電図を記録する事により日常生活における心拍の変化を調べます。この検査で不整脈や狭心症の有無等が分かります。24時間血圧測定検査ではホルター心電図の機能に加えて、血圧を24時間一定間隔で自動的に測定できる小型のレコーダーを装着し、血圧及び心電図を記録する検査です。
(24時間血圧計)
(ホルター心電図)
(解析装置)
上腕と足首の血圧の比較や脈の伝わる速さなどを調べることにより、動脈硬化の程度や血管の弾力性(血管年齢)を測定します。
超音波検査は身体に害がなく簡便で、繰り返し行える検査です。現在、心臓・頸動脈・腎動脈・胆嚢・肝臓・膵臓・脾臓・腎臓・甲状腺の検査を行っています。他の領域に関しても、臨床医の要望があれば順次拡大していく予定です。
肺活量などから肺の機能や肺年齢を調べる検査です。肺気腫や喘息などの肺疾患や職業性肺疾患の一つであるじん肺症の診断に有用であり、また全身麻酔手術の術前検査としても行われます。
脳が活動するときに発生する微弱な電気信号を波形として記録します。てんかんやその他の脳機能障害の有無を精査します。また、脳死判定を行う際の重要な検査の一つでもあります。
目的とする四肢の神経に電気刺激を与え、その電気刺激が神経を進む速さや伝わり方を調べることにより神経障害の有無や程度を精査します。また聴覚脳幹反応(ABR)、視覚誘発電位(VEP)、体性感覚誘発電位(SEP)などの検査も行っています。
体表面の皮膚温度分布を特殊なカメラで撮影して、各温度に応じて色分けすることで循環障害などの診断に役立てます。
これらの検査に加え医師・看護師・放射線技師と共に心臓カテーテル検査を24時間対応で行っています。その中で臨床検査技師は心電図や血圧の測定などの検査補助を行っています。
工具や機械などの振動が原因でおこる振動障害の有無を検査します。1次検診として皮膚温測定・振動覚・痛覚・爪圧迫の検査を行い、さらに2次検診(精密検査)として冷却負荷試験・神経伝導速度検査を追加して行います。また年一回、医師・看護師・事務職員とともに五島列島、壱岐、対馬などの離島への出張検診も行っています。
*振動障害とは・・・
チェーンソーや削岩機、鋲打機などの強い振動を伴う工具を長期間使用することによりおこる障害。山林労働者や土木・建設従事員の職業病とも言われています。症状としてレイノー現象を主徴とする末梢循環障害や末梢神経障害、骨・関節系の運動機能障害が起こり、慢性的なしびれと感覚の鈍化、握力の低下や疼痛を生じます。一般的には特徴的な症状であるレイノー現象(白指発作)から、『白蝋病』とも言われています。
(皮膚温検査)
(振動覚検査)
(痛覚検査)
(爪圧迫検査)
患者さんから採取された組織から顕微鏡標本を作製し、病気を検査、診断する部門です。組織学的検査・細胞学的検査・術中迅速検査・病理解剖からなります。
詳しくは、病理診断科をご覧ください。