MRIは磁気共鳴画像診断装置(Magnetic Resonance Imaging)のことで、読んで字のごとく磁石の力を用いて体の様々な部位の断面写真を取る機械です。
検査時間は撮影する内容によって異なりますが、首や腰では15〜20分、頭(脳)では20〜30分、膝や手首なども30分程度時間がかかります。
検査は基本的に仰向けで行ないます。お腹や心臓の検査の時には息止めをお願いしますが、その他、検査中は体を動かさないようにお願いします。
磁石を使っている検査ですので検査室内に金属類の持ち込みは禁止しています。
衣服のファスナー、肌着のホック、時計やメガネ等装飾品全て検査前に外していただきます。また、心臓、脳、眼などへの手術等で金属が用いられている場合は検査ができないことがありますので、申し出てください。
MRIはトンネル状の装置に入って撮像します。そのため、重度の閉所恐怖症の方は検査できません。
また、胎児への磁場、電波の安全性は確立されていませんので妊娠中の方またその可能性のある方は申し出てください。
MRI待合室でお待ちください。検査の順番が近づくと検査着に着替えをしていただきます。検査準備ができ次第、案内を致します。
検査中は工事現場のような「ガーガーガー」「ビー!ビー!ビー!」という大きな音がしますので、耳栓または耳当てをしていただきます。
検査の部位によってそれぞれの機械を体に取り付け、検査開始です。体を動かさないようにお願いします。
途中、具合が悪くなった際にはあらかじめお渡しするブザーでお知らせ下さい。
A CTも同じようなトンネルに入っての検査ですが、撮る写真は全くの別物です。CTはX線を使っており、MRIは磁石を使って画像を作っています。
A いいえ、MRI、CTそれぞれ得意なところと不得意なところがあります。例えば肺の写真はCTでは良く見えますが、MRIではさっぱり見えませんし、逆に腰の椎間板ヘルニアなどはMRIの方がハッキリと見えます。それぞれどちらがいいのかは主治医の先生がよく知っていて、使い分けをしています。
はい、検査内容によっては造影剤という薬を静脈注射で打つことがあります。
これはMRI専用の薬で、CTや血管造影で使う薬とは異なります。ただし、喘息がある方は副作用が出る恐れがあるので、原則として使えませんので注意が必要です。
乳腺のMRI検査はマンモグラフィ、超音波検査では診断が難しいと判断された場合などに行います。乳房組織をより精密に撮影することができ、がんを否定するためや、がんの広がり方を知るために造影剤(静脈注射で造影剤という薬を入れます)を使い検査を行ないます。
また生理周期と関連があり、月経第4週目ぐらいでは画像上で乳腺が目立ちやすくなり、腫瘍と正常乳腺との区別が困難になる場合があるため、その期間を避けての検査をおすすめしております。
【写真】HDブレストアレイコイル(GE社製)
検査時間は約40分くらいです。
このまま動かずにお願いします。
【写真】撮像した画像
【写真】撮像した画像